死刑制度は廃止すべきか。

賛成意見：

1. 抑止力：死刑は重大犯罪を抑止する効果があるとされています。死刑という厳しい罰が存在することで、潜在的な犯罪者が犯行を思いとどまる可能性があると考えられています。
2. 正義の実現：被害者やその家族にとって、死刑は犯罪者に対する正当な罰と見なされることがあります。特に殺人などの重大犯罪の場合、犯人に対する厳しい報いが求められることが多いです。
3. 再犯防止：死刑によって、凶悪犯罪者が再び犯罪を犯す可能性を完全に排除することができるため、社会の安全を保つことができると主張されます。
4. コストの問題：長期の収監よりも死刑の方がコストが低いという意見もあります。長期間にわたる収監は国にとって大きな経済的負担になるため、死刑によってこの負担を軽減できるという考えです。

反対意見：

1. 誤判のリスク：司法制度が完璧ではないため、誤判によって無実の人が死刑になる可能性があります。一度執行されると取り返しがつかないため、この点が大きな反対理由となっています。
2. 非人道的な刑罰：死刑は人権に反する非人道的な刑罰とされています。どんなに重大な犯罪を犯した者でも、命を奪うことは許されないとする倫理的な立場からの反対です。
3. 犯罪抑止効果の不確実性：死刑が犯罪抑止に有効かどうかは証拠が不足しており、一部の研究では死刑が犯罪を減らす効果がないか、あるいはごくわずかであると示唆されています。
4. 更生の機会の剥奪：死刑は犯人が更生する機会を完全に奪うため、教育や矯正によって社会に再び貢献できる可能性を無視するという意見もあります。

個人的な意見として、

・冤罪が一つでもあるならほかのすべての事件からの死刑判決をなくすべき

という考え方はちょっと極端かな、と思います。

科学捜査の質も昔とは違います。

ただ、警察が任意同行の時にすらやたら高圧的な態度を取るなど、（やむを得ないことかもしれませんが、）不適切な対応をするとこのような冤罪も起こりやすくなるため、そういった部分は改善すべき点かと思います。