●懇話会は今年2月に発足
懇話会は2024年2月、死刑制度に関して国民的な議論が進んでいない現状を踏まえ、議論の方向性を示すために大学教授や国会議員、新聞記者などによって設立された。
これまで12回にわたって話し合いの場を持ち、元法務大臣の千葉景子弁護士や、元裁判官の木谷明弁護士、犯罪被害者の遺族など、死刑を取り巻く様々な立場の関係者の話を聞き取ってきたという。
そして、それまでの議論内容を踏まえて報告書にまとめ、この日公表した。
●死刑の犯罪抑止力「科学的証明がない」
報告書は、海外の状況、誤判の可能性、被害者の視点、刑罰理論、犯罪抑止力、死刑執行に至る手続きーーという六つの観点から議論をまとめた。
海外の状況を踏まえた議論では、「国連から死刑廃止の勧告を受ける中で死刑執行を続けていることが日本の国益を損ねている疑いがある」と指摘した上で、他国との犯罪者引き渡しに影響を与えていないかなどを検討する必要性を示した。
被害者の視点では、「これまでの日本では死刑制度の存廃が、犯人の側に立つか、被害者の側に立つかの二者択一の問題であるかのように論じられることがあった」と指摘し、こうした状況に対して「不毛かつ不幸な状況から脱却することが求められる」とした。
死刑の犯罪抑止力に間しては「科学的証明がなく、多かれ少なかれ不確かな推測に基づいて論じるほかはない状況となっている」とし、死刑の代わりとして仮釈放の可能性がない終身刑の導入の是非などを検討する必要性に言及した。
●「このまま放置するのは許されない」
懇話会の委員はこの日、日本記者クラブで記者会見を開催。
懇話会の座長を務めた中央大学大学院教授の井田良さんは「これまでの死刑をめぐる議論は存置派と廃止派が対立して実りのある議論がなされてこなかった。懇話会では死刑に否定的な方もいる中でどこまでお互いに理解し合い、学び合えるかを試みた成果がこの報告書。非常に良い議論ができたのではないか。現状のまま放置するのは許されない」と話した。
懇話会の委員で甲南大学教授の笹倉香奈さんは、一旦死刑が確定した袴田巌さんが裁判のやり直しで無罪になったことに触れ、「今は再審法改正についてたくさんの議員が関心を持っている。死刑制度についても議論してもらう素地が今の国会にはあるのではないかと期待している」と述べた。
懇話会は今後、衆議院と参議院の両議長や政府に報告書を渡し、国レベルでの議論を後押ししたい考えだ。
報告は「日本の死刑制度について考える懇話会」のホームページで公表されている。
＜このニュースへのネットの反応＞
被害者の誰も抑止力を求めちゃいないでしょうよ、取り戻すことの出来ないどうしようもない事を、取り返しのつかない事をしたどうしようもない命を終わらせる事で一つの区切りになるってだけで。
なお、国民投票で死刑廃止した国の中には、廃止後、国民投票で死刑復活を望む声が7割近くになった国もあるもよう。
「犯人の側に立つ」人間なんてのは弁護士と犯罪者ぐらいだし、第三者の立場で言えば存続どころか増やせという話になるだろ。
問題なのは死刑判決が出ても何十年も放置している現状だと思う。被害者は犯人が生きているだけでも許せないだろうし。
裁判を経て処すのとその場で射殺のどっちが文明的かって話なんだが
強いて議論の余地があるとすれば合法的に殺人を実行する執行担当のケアではなかろうかと。
＊だ人に人権はなく、法律上遺族は被害者とは無関係な立場になるので、殺人事件で事件に絡んで人権が存在するのは加害者のみ
死刑が怖いから殺人をやめようって考える奴が明らかに居るのに、何を以てして科学的根拠なのか。論文として発表される事？じゃあニュートンが万有引力を論文にして発表する前までは、リンゴが木から落ちるなんて根拠のない自称だったのか。
リスクとリターンなんだよな。やりがいを求めてもあるけど、人間の欲求を充足させる基本だから。企業でも社員でもバイトでも学生でも犯罪者でも根本は変わらない以上、社会通念上の悪に対してリスクを過大にするのは当然ではないのか？
身内が被害に遭ってもこんな議論が出来るならご立派ですが、過去の事例で手のひら返しを行った人がいるので所詮他人事なんですよ。何でも更生出来ると考えるのは思考放棄も良い所、世の中には決して直せない傷がある様に直らない事柄は幾らでもある。希望ばかり見てないで現実と向き合うべきなんだよ。その為の合法的手段を刑罰として制定しているのだから。
まぁ実際に最近の闇バイト関係の話で、逮捕されても数年で出れると思って実行したら「死刑か無期」と聞いて愕然としたとか聞くから、ちゃんと周知させていたら抑止力にはなった可能性は高いのよな。抑止力云々するならまず周知させるのが先だろ。
そんなことより法律に従って６ヶ月以内にちゃんと執行しろと訴えたい
「このまま放置するのは許されない」 そうだね。死刑判決受けても折の中で生き続けるのはよくないよね。
＞「科学的証明がない」 そうだとしても「社会学的証明」はあるんじゃない？「丙午信仰による出生率の低下」や「血液型性格判断」など科学的に裏付けがなくてもデータ出ちゃうものもあるし「＊にもわかる抑止力」がないと「日本は犯罪天国」とみなして経済的に困窮したクソどもが一斉に……なんてことになりつつあるなすでに（高齢者宅への強盗、電線の盗難ete）
不幸をなくすためにさっさと執行してやれ、あからさまな確定殺人犯が大量に刑罰執行待ちしてるだろそれからでいいからさっさとやれと思う
また無意味な補助金チューチュー組織作る気なん？ しかも何の役にも立たないどころか日本国民にとって害になりかねないという悪辣さ。
犯罪抑止は闇バイトで捕まった人たち見てるとわかるでしょ。彼ら常識も無ければ碌な情報源も無いから何をどうしたら捕まるかもどんな刑が待ってるかも分かってない、＊は制御できない。とはいえまともな人間に効果があればいい。刑が執行されないとなれば無期より死刑を狙う犯罪者もいるかもしれない。ちゃんと法に従って刑を執行してくれ。
パヨッコムはそんなに犯罪を増やしたいのか
死刑だけ見て判断とは弁護士失格だな。何で死刑に成るか、成るだけの逸脱した権利と自由たる犯罪をしたから義務と責任を取るんだよ。犠牲者と遺族だけでは無く社会の方々に迷惑も掛けるからな。殺人が選択肢に有る異常者の犠牲に成る用意は出来ているか。＞k.h犯罪者加害者の人権だけに成るなら殺人推奨に成る。中途半端な殺人未遂、傷害、暴行より効率良し。
死刑を廃止して治安が良くなるなら廃止でいいが現実は違うでしょ。それに身内が被害にあえば仇を取りたいと思うのは自然。被害者遺族のためにも死刑制度は必要だよ
